皆さんこんにちは
春建の更新担当の中西です
~ALC工事業とは?~
ALCとは「軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)」の略称で、セメント・生石灰・けい砂・アルミ粉などを主原料とし、高温高圧のオートクレーブ養生によって製造される高性能な建築用パネル素材です。
軽量で断熱性が高く、耐火・遮音・耐久性にも優れることから、外壁材・間仕切り材・床板など多用途で使用されています。
1. ALC工事業とは?
ALC工事業とは、これらのALCパネルを建築物の外壁・内壁に施工する専門業者のことで、パネルの設計・加工・運搬・取付・防水処理・仕上げまでを担います。
とくにビルやマンション、学校・病院・工場などの中~大規模建築で広く採用されており、耐久性やメンテナンス性を求められる建物に最適です。
2. ALCの主な特徴とメリット
特徴 | 内容 |
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軽量性 | 同厚のコンクリートに比べて約1/4~1/5の重さ。建物の荷重を軽減し、地震対策にも◎。 |
断熱性能 | 細かい気泡構造により、外気温の影響を受けにくく、冷暖房効率が向上。 |
耐火・不燃性 | 国土交通省の不燃材料に認定されており、火災時の安全性も高い。 |
遮音性 | 遮音性が高く、病院や集合住宅にも適している。 |
加工性・施工性 | 現場での切断・穴あけも比較的容易。 |
耐久性・メンテナンス性 | 適切な防水処理を施せば長期にわたって使用可能。外壁材として40年以上の耐用実績も。 |
3. ALC工事の施工工程
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設計・割付:建物の図面に応じて、ALCパネルのサイズ・形状・接合方法を設計。
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下地準備:鉄骨やRC躯体にアンカーや受け金物を設置。
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パネル搬入・仮置き:工場で製造されたパネルを現場に搬入。
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吊り込み・固定:クレーンでパネルを吊り上げ、金物やボルトで固定。
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目地処理:目地にシーリング材を充填し、防水性・気密性を確保。
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仕上げ塗装:仕上げ材として、吹付け塗装やシーラーなどを施工。
→ 特に「シーリング処理」と「止水ディテール」の精度が、防水性と耐久性を大きく左右します。
4. ALC工事の課題と注意点
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吸水性が高い → 適切な防水施工とメンテナンスが重要
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割れやすい性質 → 下地精度と目地処理の施工品質に注意
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施工には専門知識が必要 → 汎用外壁材と異なり、ALC特有の納まり・金物設計が必要
→ 信頼されるALC工事業者とは、「施工精度」「メンテナンス提案」「耐候性評価」ができる会社
5. ALCの将来性と選ばれる理由
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省エネ基準対応・ZEB設計(断熱性)
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BCP対策建築物(耐火性)
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環境負荷低減(再利用可能・リサイクル性)
→ 高機能なALCパネルは、持続可能な建築の素材として今後も高まる需要が見込まれます。
ALC工事業は「未来の建築を支える静かな主役」
ALCは「軽くて強い」「燃えにくくてあたたかい」「長く持って手間がかからない」建材として、非常に優れた性質を持っています。そしてそれを最大限に活かすのが、ALC工事業者の確かな技術と経験です。
表に見えにくい工事だからこそ、「丁寧な説明」「確実な施工」「長期的な視野」での提案が、信頼と実績を築くカギとなります。